火災保険で本当に必要な”補償”

私が住宅購入にあたって最も懸念していたものは「南海トラフ巨大地震」です。

これが来たら住宅どころの騒ぎではないはずですが、それでも生きていることを想定して備えるのが当然だと思います。

住宅を購入した当日に地震が来ることも可能性としてはあり得るのです。

そういう訳で最初から絶対に住宅には地震保険を付けようと思っていました。

ですが調べれるほどにわかる『地震保険のショボさ』

こういう事はプロに確認するのが最も効率的ですね。
さっそく一括見積をし、その内何人かに実際にあって話を聞きました。

火災保険を決めるまでに検討した内容とポイントについて紹介していきます。

目次

まずは火災保険の補償を知る

一口に火災保険といっても補償に種類があります。

  1. 火災、落雷、破裂・爆発
  2. 風采、雪災
  3. 水濡れ
  4. 盗難
  5. 水災 (外せるか要検討)
  6. 破損・汚損 (付けるのがおすすめ)
  7. 家財(付けるのがおすすめ)
  8. 地震 (絶対つけよう!)

保険会社によって表記が異なるとは思いますが、おおよそ上のような種類があります。

5番目から下は括弧書きで伝えたいことを書いていますが、詳細はこれから説明していきます。

今はとりあえず、火災保険には補償対象に種類があるという認識を持ってもらえればOKです。

火災保険は自動車保険と意味合いが異なる

まず火災保険に何故入るのかということを考えてみましょう。

極端な話ですが、地震がこようが火事になろうが、『家を建て替えるだけの余裕資金があるので関係ない』というお金持ちの人はそもそも保険なんて検討しなくてもいいのです。

でもそんな人は一握りの選ばれし人間ですよね。

私のような庶民は万が一に備えておく必要があります。

火災保険とは少し話はそれるのですが、自動車保険って実は『相手のために入る保険』ということを知っていますか?

自分が原因で事故を起こしたときに相手に支払うための保険が自動車保険なんです。

では、火災保険はどうでしょうか。

この保険はまぎれもなく『自分のために入る保険』です。

今回話をきいて知ったのですが例えば

自分が火事を起こしたとして隣の人の家に燃え移ってしまい、自分の家と隣の家が全焼してしまった場合、
隣の家の建て替え金額を支払わなければならないのでしょうか?

答えは意外にも”No”です。

これって実は家事を起こした人に『支払い義務はない』らしいのです。

逆もまた然りで、隣の家の火事に巻き添えを食っても、隣の家の人からは家の建て替え代金をもらえません
実際は見舞金という形で50万円程度はもらえることもあるそうですが。。。
いずれにせよ家の建て替えを考えると全く足りませんよね。

そういう訳なので、自分の家を自分で守るための保険が『火災保険』です。

地震保険は絶対つけよう

関東の方はもしかするとあまり警戒していないかもしれませんが、関西の方は間違いなく気になっているでしょう。

南海トラフ巨大地震

正直コイツのせいで不動産を買うに踏み切れなかったといっても過言ではありません。
むしろ今もビビっているぐらいです。

「住宅購入した日に来た」っていうのもあり得ます。

もしそれで家が倒壊したらどうなるかというと、「倒壊した家のローンと次の家のローン(または賃料)のダブル払い」です。

誰も立て替えてはくれないのです。

なので、地震の補償は関西圏というか南海トラフ巨大地震の対象の地域に住んでいる方は絶対に入っておきましょう

一応関西のハザードマップを貼っておきますので、確認してみてください。

[nlink url=”http://www.imart.co.jp/hazard-kansai-hazardmap.html”]

地震保険は火災保険の”おまけ”

実は地震保険というのは単体では基本的にはないのです。
基本的にはといのは「出しているところもある」レベルだからです。

通常の地震保険は「火災保険で入った額の50%が上限」という風に決まっています。

例えば、火災保険で補償額2000万円の保険に加入したとします。

すると火事などであれば全損状態でMAX2000万円まで受け取れますよね。

では、地震であればどうなるのかというと、地震で全損状態になったとしたらMAX1000万円までの受けとりになるんです。

つまり、もしも地震時の補償を上げたいって思ったとしたら、必然的に『火災保険の上限を上げなければならない』という事になります。

逆に保険会社によっては「地震時の補償額の割合を下げる」ことは可能です。

地震の補償額を火災保険の30%にするというのもありです。

当然受け取れる額は、火災補償2000万円なら、地震補償では600万円までになってしまいます。

地震保険は国が支払う

以前から気になっていたのですが、南海トラフ巨大地震のような大規模地震が発生した場合、ほとんどの人が地震保険に入っているとすると保険会社って倒産しそうな気がしませんか?

火事であれば事故などを起こした戸数である程度限られるので、保険会社も支払えそうですが、大規模地震ともなると、支払い対象がほとんどの家になりますよね。

そうなると資金的にとても払える金額ではないと思っていました。

保険会社の方に聞いてみたらやはり実際に”払えない”そうです。

じゃあ、なんで地震保険はなりたってるん?

と確認してみたら、実は地震保険は『政府が支払う』保険なのだそうです。

そりゃそうですよね。

規模が違いすぎで会社でどうこうできるはずがないでしょう。

そして政府が支払うという事実からあるコトにたどり着きます。
それは

どの保険会社でも『保証額に差はない』ということです。


どの程度地震の保証として支払うかということが政府によって決められているので、保険会社どうしで地震保険の面では競争が起きないのです。

中には保険会社が独自に地震保険を出しているところもあるようですが、そういうところで地震保険を別につけると保険料が倍になるレベルで高いみたいですね。

なので火災保険を検討する際は地震保険を付けるとしても、地震保険だけで比べるとどの会社も大差がないのです。

家財保険は付けた方が良い

実は以外にも家財のダメージというのは大きいようです。

とりあえず家財保険の目安を確認してみて下さい。
目安額が意外過ぎるほど高いのです。

損保ジャパンより引用

[nlink url=”https://www.nksj.info/home_kazai.html”]

しかも「建物の倒壊による審査よりもはるかに早い」そうなんですよね。

実際に災害になったら全壊までいかなくとも住めない状態というのは想定できると思います。

そうなると家具を再調達するだけでなく、新しい家の契約も必要です。

被災後は早急にお金が必要になるのですが、建物の審査は時間がかかるみたいですね。
一方、家具の方は割とすぐに審査が終わるようです。

しかも、冷蔵庫やテレビだけでなく、食器や歯ブラシのような細かなものまで対象になります。
積み上げていくと3人家族(30歳前後の夫婦 + 子供1人)で大体ですが、650~800万円ぐらいが標準だとしている保険会社がおおかったですね。

正直そんなにいくもんか?

という疑問は消えていないので、この範囲の中で少なめにしようとは考えていますが、この家具の補償についても地震保険では50%というルールが適用されます。

あまり少なくして200万円などで契約すると、地震時に最大100万円までしか下りない計算になりますね。

地震での被害だと何となく倒壊レベルを除くと、建物よりも家財の方が被害が多そうな気がしますね。

それも踏まえると家財保険への加入はしておくべきでしょう。

逆に”外せそう”な補償とは?

地震保険は必要だというのは判ってもらえると思いますが、そんなことを言っていると『補償対象は増えていくばかり』ですよね。

そこで外せそうな補償は『水災です。

これが意外にねらい目なようで、保険金額の内でも結構高めな補償な割に住んでいる場所によってはほぼ必要ないパターンも考えられるからです。

もし住んでいるところが『大雨による浸水』がイメージできないような土地であれば水災を外すのを検討するべきです。

私がやってもらった見積もりの平均だと、おおよそ水災の補償を外せば2~3万円は値段が下がります

10年の補償で変わる額が3万円だとしても、年間3000円ですよね。
「思ったほど高くないし入っとくか」って考える人も居ると思います。

これはもう個人の感覚ですね。

当然、いざに備えるのが保険ですから、付けておけるなら付けておいた方が良いに決まっています。

でも保険貧乏になってしまっては意味がないので、無駄になる可能性が高いものは外すという考えも間違いではないでしょう。

私は大阪気質が強めなので極力削りたい派です笑

でもビビりなので見極めは慎重にしています。

“破損・汚損”補償はめっちゃいいから付けとこう!

火災保険の中でもかなり良いなと思った保証が一つだけあります。

それは『破損・汚損』の補償です。

これは実に範囲が広いのでもしかすると「破損・汚損の保険に入っていて対象の破損などがあるのに受け取りの申請をしていない人」が多そうです。

外的要因の「家に車が突っ込んできて建物が壊れた」なんかは対象になるのは想像できると思います。

でもそれだけではないんです!

例えば

  • 子供が壁にものすごい落書きをした
  • コーヒーをこぼしてパソコンが壊れた
  • 模様替えを使用としてテレビを落として壊れた
  • etc

どうでしょうか。

めっちゃ頻繁にありそうじゃないですか?

しかも確認してみたら「自動車保険とは違い保険を受け取ったからと言って保険金は上がらない」そうなんです。

破損・汚損の補償に入らない手はないです。

震災が来ずとも起こり得そうなことばかりなので、是非つけておいた方がい保証ですね。

ただし、保険会社によっては「破損・汚損は水災とセット」というところがありました。

例えば三井住友海上の戸建てタイプです。

マンションタイプなら水災なしで破損・汚損ありという選択もできましたが、戸建てではできないようです。

補償を付ける条件というのが会社によって違ってきますので、必ず確認をしておきましょう。

まとめ

現在、私自身が火災保険への加入を検討しているような状態です。

ですがポイントとして

  • 水災はいらない
  • 地震は入る
  • 家財は入る
  • 破損・汚損も付けたい

というのを前提にして、あとは建物の火災補償額、家財の補償額を決めてから、各保険会社に同じ条件で見積もりを貰い安いところで決めようと目論んでいます。

これから見積もりを取るという方は気を付けて欲しいのですが、一括見積をするなら必ず『同じ条件にしておく』ということを忘れないでください。

色んな保険会社から見積もりを貰って、支払額にバラツキがでて迷っているときに『こっちは補償額高いけど支払い額も高くて迷うなぁ』という状況になっては検討できないです。

営業マンのおすすめを貰うのはもちろんいいのですが、必ず自分で考えた条件の見積もりももらいましょう。

条件をそろえた状態で安いところがあなたにとって本当に安い保険会社になるのです。

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